05/07

雨の日はヤバい。
雨の日は抑制がきかなくなる。
今日は雨。それも昨日からカミナリと一緒の土砂降り。


チマタではゴールデンウイークで盛り上がっているのに、オレの懐(フトコロ)は寂しい限りです。施しのお銭(あし)が懐に収まるまで、あと数日待たなければ行けません。
納期までに仕上げた施しが銀行に振り込まれる迄、あと数日の辛抱。


だから出歩くのを控えて居酒屋に呑みに行くのを辛抱しなければいけません。哀れな人です。
貯蓄なんて!
その場、その場の使い込みでお銭(あし)は飛んでゆきます。
あればあったで使い込んで無ければなくても、それなりに生きています。


そのテン、一人身は気楽です。


だから、雨の日は仕事が出来ずに我が家でネコと一緒に睦まじく呑んでいます。朝から呑み続けて酒の肴はあるけれど、お腹を満たす食べ物がない。
「あ~ 美味しいご馳走が食べたいな~」


家にあるのは酒の肴になるものばかり、それも缶詰類が暇を持て余すほど買い込んでいるのに満腹感を味わえるような品物は見渡しても見つからず、揺れ動く思考が酒の勢いと空きっ腹のもどかしさを要求して加速します。
その均衡が不具合を起こしそうなド頭の雲行き。


雨が降っています。
同居している猫も外に出られず、オレの傍をつかず離れずの状態です。
暇を持て余しているご様子!
その猫さまは、イツモはあまり飼い主の酒の肴を貰えないのに今日に限って大盤振る舞いに満足気味のご様子です。
“ フゥ~ ”
酒の量が加速度的に上積みされて思考の回路がオーバーヒートしそうな状態でも、それを鎮静しようと務める危篤なもうひとりの自分。


物足りなさの空きっ腹をなだめすかして、挙句の果てに幻想的な思考がよどみなく溢れ。
「あ~ なにか美味しいものはないかな~」


オレのド頭が狂い出す前にカカオの味が蘇ります。(オレは本来甘党じゃないのに近頃矢鱈と甘いもんが欲しくなる。
そのトロケル舌触りに感激しても思考の回線を繋ぎ止めるには、現物支給が欠かせないのに。
“ ロールケーキは食べ尽くしたし!”
昨日仕入れた6本のロールケーキは、今は胃袋の内部に収まって嘆きの虫がド頭の回路を複雑に無い物ねだりしている。


そして、そばに寄り添う我が家の猫を眺めては、欠伸(あくび)をするそのお姿に化け猫の雰囲気を感じて後退り。


耳まで裂け広がる大きなクチ、くち、お口(くち)


その様子に恐怖の思考がムチを打つ。委ねる魂が彷徨います。


跪き懇願するも誰も聴き入れてはくれません。我が家の猫さえも欠伸(あくび)をする始末。


現実には意味があるのだろうか。満腹感から見放され戸惑う気持ちがここにある。嘆(なげ)いても、神の恵みは降りてこない。
受諾する結果が求めるものと異質ならば心を開放して優雅なな時間を繋げればいい。


---- なにも、嘆くことは無い ------


素直な気持ちが心を鎮める。
素敵な音色は単純であれば聞く方も素直な心で頷けるのです。
空腹が微笑んでも苦痛が笑いを捻り出し、我儘な雄叫びがほとばしる。
ゆえに自信過剰的な信念が感受性を武器にして、ストイックで傲慢なエゴが思考を犯しにやって来るのです。ヾ(´▽`*)ゝあーい♪


降りしきる雨の音色は退屈を押しやるのに少許のお呪いがあれば良い。
幻想の支配者が舞い降り、雨の足音がそれに寄り添い、その音色に共感を味わえるほど気持ちはナイ~ブな雰囲気じゃないのに空腹感がもたらす狂想的な思考がド頭を支配します。
空腹の時間が長くなる思考は、けったいな訪問者が多数押し寄せます。


------ わが家はいつの間にやら魔物たちの住処に? ------


免責な満腹感を待つ間に来訪者が、我が家に多数押し寄せる。
何人たりとも拒む理由がないゆえに金縛りが解かれて宴会が模様されます。
お酒が好きな鯨(くじら)のスモアキングが旅の途中下車ならぬ、暇つぶしに立ち寄り、でっかい図体がわが家を泳ぎ回ります。(*´▽`)ノノ


そして、来る度に我が家の庭を荒らす妖艶な雪女(わが家の猫がアクビをした感じの裂けた口が私のあそこを縮みあがらせるのです)
このご婦人が底なし! 
酒豪極まりない妖女。


そして、天子様がホタルの装いで舞い降りられる。
暗い時に来るなら光って判るのですが明るい時に、特に朝の出かける準備をしている最中に天から舞い降りて来られる天子様はとても気紛れな訪問者。
その優しさゆえに母親を思い出すのはどうしてでしょうか。


優しさが不揃いな者もおられます。
季節限定ゆえに、どうして夏場に現れないの!河童の亮ちゃんも然り。川沿いにある畑で好きな胡瓜を遠慮会釈なくたべ尽くします。
天ぷらと味噌和えが控え目なメニューだと信じてやまない影法師は我が家にやって来ても、誰も気づきはしない妖怪さん。


そんな妖怪達が好んで食べる焼いた明太子は最高にお好きなようです。
そして、鯖のごま揚げが飛び抜けて美味しい料理でもあり、ちょっと酔って 「寄っていかない!ビールもあるでよ」なって誘った訳でもないのに。
酔っ払って、居着いちゃって、懐かしい香りが決め手になり友情が薄情に代わる頃合いにお暇(いとま)してくれればいいものを。そうもいかないのが妖怪たちの妖怪たる由縁なのでしょうか。(オレのド頭の具合!)


好き者同士が巡り合う。まあ不思議な事ではないでしょうが。あの時の笑顔の瞳が可愛らしかったから!な~ちゃってさ。
鯨(くじら)の刺し身なんて。あなたのお目目がとっても、デッカくてチャーミングなものだから!まばたきするたびに我が家のガラスが震えます。
その瞳が私の心をわしづかみ。お友達以上の訳アリの仲になる。まあ、成り行きですね。雨の日はうら寂しくて。


自分にないモノが相手にあって、その魅力が魔力となって絡み合って繋ぎ合って身動きできない面白さで微笑んだら、気持ちが自然と寄り添うのです。
時間とは儚く掴み所のない感じに思われてならないものです。


我が家の(=^・^=)ニャ~ンも妖怪さんとはお友達。
これからも楽しことも悲しい事もあるでしょう。
みんなと一緒に支えあっていけたらいいね、リンちゃん(我が家のネコの名前です)。
あんた次第なんですからオレのド頭の傾き加減は。
猫って、不思議な生き物ですね。


肉ジャガの具がコッテリ絡み合っている按配が美味しいのと似通った雰囲気を醸し出しては、薬味付の香水を漂わせて空腹を紛らわす思考は素敵な時間(密会)を与えます。


そして、オレのド頭も狂い放し。






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